ミステリアスな男ほど、モテると巷では言われるが、この真偽はいかようであろう。
そもそもミステリアスな男というのは、どういう気質のことを指すのか、まずはこの点を確認しておこう。
まず、ミステリアスの反対は、オープンである。
オープンな人間の気質というのは自分の素性を、相手に積極的に晒けだすことをいとわないことを、その大きな特徴とする。
つまり、素性、思考が比較的つかみやすく、表に現れやすい人間を指す。
ミステリアスというのは、オープンの反対であった。つまり、ミステリアスな人間というのは、素性、思考のつかみにくい気質を指す。
そして、この気質が女性を激しく誘引する。
だた誤解しないでいただきたいのは、誘引というのはモテるという意味ではない。
なんてミステリアスな人なんだ…好き。とは、残念ながらならない。
しかし、彼は、他の男性に比べ、女性とデートができる確率が圧倒的に高い。
女性という生き物は、メールやLINEで相手のことがよくわからない場合、直接その目で確かめる傾向がある。
いわゆる好奇心、怖いものみたさである。
この好奇心を刺激することができるかが、とても重要である。デートを抜きにして、交際になど発展しないのだから…
いわば、デートは恋愛のスタートラインである。このスタートラインにも立てず、散りゆく男性は星の数ほどいるのだ。
この点、ミステリアス気質な男性は、とても大きなアドバンテージを持つことが出来る。
世間でミステリアスな人間はモテると言われる所以である。
ところで、ミステリアスというと、絡みにくい、クールな人間をイメージしがちだが、現実は少し異なる。
私の友人に、それはそれはミステリアスな男がいた。
顔が良い彼は、相当モテるわけだが、彼と付き合ったことの女性曰く
おぱい!おぱいチュウーちゅー!と甘えた声を出しながら乳房をせがる、くそ変態やろうだというではないか。
彼だから、許されるものの、私のような人間がやったら最後、二度と人並みの社会生活を送ることは出来ないであろう。
閑話休題。
私は、大事なことを語り忘れている。そう、ミステリアスを演出するための術である。おぱいちゅーちゅーなど書いている場合ではない。
読者には拍子抜けかもしれないが、実はミステリアスの演出は、いたって簡単である。
行動、反応など、あらゆるアクションを不規則にすれば良いだけの話なのだ。
規則性があるものは、先が読みやすい。しかし、不規則なものというのは、先が読めないのだ。
この不規則性こそが、ミステリアスを演出するための、鍵である。
例えば、既読をつけてから、約1時間後に返信するという規則性を、相手に意識させることができたのなら、突然、未読スルーをして返信を2日間止めてみたりする。
あるいは、絵文字やスタンプなどを、一切使わず、手紙のような文面を送るのは良い演出方法となる。
なんかよくわからない人だな…と思われたら、この作戦は成功である。
ただ、注意願いたいのは、ミステリアスとクレイジーボーイは、紙一重なのだ。
過去にミステリアス感を出そうとスルあまり、色々な動物の遺骨を集めるボーンコレクターを演じた男がいた。(実話である。)
しかし、これは、ミステリアスではなく、なにを隠そう、キチガイそのものである。
彼が、圧倒的にモテなかったということは、言を俟たない。
正しい方法で、正確にミステリアスを演出できれば、恋愛の成功確率が、格段に上昇することは私が保証する。