ぼくは良く、女性読者の皆さんにこう投げかけます。
「彼を追うな。彼の前でヨダレを垂らすな。好意を見せるな。尽くす女は幸せになれない。」と。
なんて話をすると「駆け引きは疲れるからイヤだ!」、「ありのままの自分で恋愛したいんだ!」と批判が飛んでくることがあります。
でも、悲しいかな…男に追いかけられる恋愛をして不幸せになる女性には会ったことがありませんが、追う恋愛をしてもがき苦しむ女性は掃いて捨てるほど見てきました。
恋愛は相手あってのこと、じぶんが意図したからと言って追われる恋愛をできるわけでもないし、追う恋愛を強いられる場面もあることでしょう。
だけど「惚れた弱み」があることもまた事実。
今日は追う恋愛の危険性について、お話ししていきます。
好意のレベルに差が生まれたときに「苦しみ」が始まる。
恋愛の悩みは多種多様ですが、どの悩みにも共通しているのは、彼とじぶんのキモチの間にある「好意レベルの差」、これが悩みの根源です。
もっとわかりやすい言葉に直すと「温度差」
じぶんは100好きなのに、彼からは20程度しか感じない場合、差である80が苦しみとしてあなたにのしかかってきます。
落ち着いた恋愛をするためには、極力この差を同等、あるいは小さくしていくことが必要です。
追う恋愛をすると、どうしてもこの差が大きくなりがちなので、結果的に苦しむ場面が多くなります。
一方、追われる恋愛の場合、この差は急激に小さくなるので、痛みが少なく済みます。
では、なぜ追われる恋愛と追う恋愛で、温度差に大きな差が出るのでしょうか。
まずはこちらの図を見てください。
図を要約すると
・女性は付き合ってからどんどん好意レベルが上がる
・男性は付き合ってからどんどん好意レベルが下がる
ということになります。
女性の誰もが身に覚えがあるのではないでしょうか。
女性は交際してからが本番。そこからグングンと彼のことが好きになっていきます。
一方男性は、交際してから(正確に言うとセックスが終わってから)彼女に対するドキドキ感は薄れていきます。
どんどん好きになっていく彼女と、どんどんドキドキ感が薄れる彼氏…
この男女間の性質の差は、どうしても温度差を生みだす方向に働きます。
追われる恋愛をした場合であっても、結果的には女性のキモチが男性のキモチに必ず追いつきます。
例えば、彼のキモチ100、彼女のキモチ50で交際がスタートした場合でも、いずれ70〜80程度のレベルで均衡し合います。
一方、追う恋愛は、彼のキモチ50、彼女のキモチ100で交際がスタートするので、彼のキモチ30、彼女のキモチは120と、恐ろしいほどのギャプを生み出してしまうのです。
これこそまさに「惚れた弱み」
惚れた弱みは交際後も尾をひく。
だから、可能な限り追う恋愛は控え、追われる恋愛を志した方が落ち着いた恋愛ができるのです。
好きになってくれる人を好きになってみる恋愛を選択肢に。
「追われる恋愛ができるならしてみたいよ!出来ないから悩んでるんだよ!」という人には、好きになってくれる人を好きになってみる恋愛を選択肢に入れてほしいと思います。
あなたのことを好きになってくれる男性は…残念ながらパッと見は好みのルックスじゃないはず。
「じぶんから好きになることはないな…」というのが率直な感想でしょう。
できることなら好みの男性に追われる恋愛をしたい、でも世の中そう上手く出来ていません。
じぶんのことを好きになってくれる人は、自分と同等のレベルか、あるいは下のレベルがほとんど。
反対に言うと、あなたが片想いをしてしまう相手は、あなたよりレベルが上なのです、だから追う恋愛を強いられ、苦しく、辛くなる。
たしかに片想いから始まる恋愛は甘酸っぱいし恋愛の醍醐味が全て詰まってます。でも、女性にとってはまさに「禁断の果実」。
苦しく、辛い恋愛をやめたいと願うなら、じぶんの恋愛のスタイルを変え、好みじゃないけど好意を寄せてくれる人に興味を持つ努力が必要です。
幸いにも女性は、男性の内面を重視するようにつくられています。
女性は男性に比べ恋愛のリスクが大きい(子どもができる可能性があるなど)ので、じぶんを大切にしてくれる人を好きになるよう=内面を重視するよう、プログラムされているのです。
顔か性格、どっちが大事か悩むなら「顔」で選ぶべき理由で書いたことと若干、矛盾を起こしている気もするのですが、顔が好みじゃなくても、相手を深く知れば、好きになる可能性がある、それが女性なのです。
好きになってくれる人を好きになる恋愛は、片想いよりはドキドキしないことでしょう、でもドキドキ感なんていずれ冷めるものです。
一瞬のロマンスを追い求めるか、心の安寧を求めるか。
ぼくは後者の恋愛のほうが幸せになれると思っています。
「ほどほどに愛しなさい。長続きする恋愛とはそうゆうものだよ」-シェイクスピア-
かの有名なシェイクスピアが恋愛に関してこんな言葉を残しています。
ほどほどに愛しなさい。長続きする恋愛とはそうゆうものだよ。
恋愛をするときは、このシェイクスピアの言葉を心がけることをオススメします。
追う恋愛をするときも、ほどほどに愛してください。強く愛せば愛すほど、あなたの心の痛みは大きく、そして強くなります。
寝ても覚めても彼のことを考えるのもやめてください、それは恋患いという病気です。
あなたの強い片想いに、彼は誠意で応えてはくれません。あなたが好意を彼に示せば示すほど、それはあなたの弱みとなります。
どうか、ほどほどに愛す恋愛を心がけてください。恋愛は人生の全てではありません、人生を少し楽しいものにしてくれるスパイス程度に考えてください。
そうすれば、幸せな恋愛ができるのです。
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